オンラインサービス

誰でも無料で本を読み放題! 「オンライン図書館」は20年前から存在していた

ワトソン君、今日は“オンライン図書館”について語ろうじゃないか。
どういう事ですか?
オンラインで図書館のように本を読めたり借りたりできるサービスがあればいいと思ったことはないか?図書館に行かずとも本を届けてくれるサービスがあれば利用者は莫大な数に上ると思う。
えっ?そんなサービスが、あるんですか?
それが…ない。ないんだ。残念なことに。
ええっ?ないサービスを、どうして話題にしようと思ったんですか?
いや、あるにはある。オンライン図書館と呼べるサービスは実は20年前から存在している。それを今日はまずは紹介しようと思う。
だが、俺が求める100%のサービスは未だ存在していないんだ。AmazonのKindleの実物版というか、一度に10冊まで自宅に本を届けてくれるサービスがあったら使いたいと思わないか?
どうしてキンドルでいいのに、わざわざ現物にするんですか?不便です!
分かってないね君は読書家の心理がwww

1. オンラインで小説を無料で読み放題の「青空文庫」

まずこのサイトから行くか。青空文庫というサイトで、著作権が消滅した作品を誰でも自由に読めるというコンセプトだ。当然オンラインでだ。
そうみたいですね!芥川龍之介さんの作品が、掲載されてます。ファイルをダウンロードして、閲覧できるんですか?
だね。総合インデックスから探したい本をこのページから探すことになる。何やら懐かしさを感じるレガシーなデザインのページだ。
探す気がなくなりました・・・。ボクが今何を読みたいのかが、分からない時に、自分を見失うデザインでした。
まあそう言わずに探してみようぜ。例えば“ま”を探そう。俺の好きな松本清張を読もう。松本清張は…なかった。
ダメじゃないですか!
ならばもっと有名な夏目漱石はどうかな?あったね。実に108作品も公表されている。例えば“それから”を読んでみよう。テキストファイルバージョンでも読めるし、オンライン上であたかも小説を繰るかのように読むソフトも搭載されているようだ。
すごいです!キンドルみたいに、ブックマークも付けられます。こんなサイトがあったんですね・・・。初めて知りました。
読書感想文の課題で出されるような本はほぼここで網羅できるものと思われる。問題は今現在の作品は著作権が切れていないから読めないということだ。これでは”オンライン図書館”と呼ぶことは難しい。
じゃあ、他には何かないんですか?

2. 官報や憲政資料まで読める「国会図書館デジタルコレクション」

次はこれだ。国立国会図書館デジタルコレクションというサイトで、図書や雑誌に古典、官報から憲政資料なんていうものまで何でも読める。
見たんですけど、どうやって探せばいいのかが、全然分かりません・・・。それに、著作権が切れていないから、インターネットでは見れないと表示されてしまいました!
探し方は基本的に自由検索になると思うが、夏目漱石の”それから“を探すのは難しかった。それに著作権が切れているかどうかで絞り込み検索ができない。これではオンラインサービスとしては片手落ちだね。
ホントですね・・・。ボクは、1928年の理科の教科書を読んでます!これなら、著作権が切れてるみたいです。
そんな昔の教科書を目的もなく見ても雑学しか身につかないだろうね。国会図書館の役目自体がそもそも歴史的資料の保管にあるから、オンラインで閲覧できるかどうかには比重をあまり置いていないものと思われる。
じゃあ、黒井さんの求める図書館では、ないみたいですね・・・。
国会図書館に行かなければ閲覧できない資料が多いのは当然だ。歴史的資料を万人の目にさらすわけにはいかないし、そこには国家機密にも等しい情報が書かれている場合もあるからな。身分証の認証もなしに見られるサイトでは難しい。
じゃあ、ユーザー登録すれば、見れるんですか?
ざっと探したけどそういうページは見つからなかった。おそらく機能として用意してないと思う。つまりこれが限界ってこと。

Kindleではなく実物の紙の本にこだわる理由

俺が使いたいサービスはKindleのオフラインバージョンなんだよ。同時に10冊まで本を借りられて、3週間程度の期限が来たら返却できる。DMMとKindleのいいとこ取りをしたようなサービスだ。
黒井さんが、実物の本にこだわる理由は、何なんですか?
ページをめくりたいんだよ!紙を触りたいんだ!それだけ。
ええっ?
分からないか?日本製で品質の高い紙をめくる時のなめらかな感触、それから”しゅわっ”とか”がさっ”というような音、それから本を手にした時のずしりと来る重みそのものとか。
夏目漱石さんの「それから」をわざと選んだのは、それを言いたかったんですか?
話を最後まで聞けwww なぜ日本人は読書がここまで好きだと思う?なぜ諸外国ではとっくに廃れた紙の本が日本では未だに主流なんだ?日本人が紙の本を好きだという何よりの証拠じゃないか。
確かに、外国の本ってすぐボロボロになるし、紙質も安っぽいですよね・・・。2000円の本を買ったのに、紙質が新聞紙みたいで、ガッカリした記憶があります!
そう。海外じゃ雑誌でさえも薄っぺらいことがある。物にもよるがね。逆に美術書や建築デザインなどの書物は分厚い。両極端なんだよ。日本で言うところの新書とか文庫本の類は海外じゃめったにお目にかかれない。
黒井さんは、紙に飢えていたんですか?
PCやスマホで確かにすべて事足りる。それで何時間でも集中して作業することもある。だがそれでは何かが足りないんだ。コーヒーを飲みながら紙を触る感触、これがなければ特に日曜の午後は物足りなくなることが最近分かってきた。
ボクには理解できない価値観なんですけど、共感する人は多いんでしょうか?
それなりに多いと思うよ。俺の話になってしまうが、Kindleになってから読書量が激減した。それに加えて最後まで読み切る回数も減った。何というか、ウェブサイトを見てるのと何も変わりないんだよね。
確かに、それは思いますね・・・。キンドルは、ボクは専用端末で見ないと、すぐに気が散ってしまいます。
な?分かるだろ?だから実物の本が必要なわけ。SMSで邪魔されない、電話もかかってこない、意味不明の通知も来ない純粋な”本”が必要なんだよ。それでその世界に没入できる。紙の本を読んだ時に得られる世界観への没入感というのはKindleでは絶対に得られないと思ったね。
通知を、読書の度にオフラインにすればいいのでは?
設定が面倒だろww

Kindleが役に立つ場面も多々あるが

黒井さんは、キンドル否定派なんですか?
いやKindleは素晴らしいテクノロジーだよ。Kindleが最も使いやすいと思ったのは書籍ではなく雑誌の場合だね。例えば雑誌に書かれているようなことを調査したい場合、紙の雑誌だと机の上では邪魔になるだろ?ところがKindleではスマホに表示すればいいからスペースを取らない。これがKindle最大のメリットだと思う。
確かに!じゃあ、黒井さんは、書籍だけを実物で読みたいんですね・・・。
Kindleがないと困る場面がもう1つある。セキュリティが厳重な場所に入る場合とか、その他の通信機器を持ち込めない場面で長時間待つ場合だ。スマホ依存度が強い人はここで一気に時間をつぶす方法を失って呆けることになる。
キンドルの端末なら、持ち込めるんですか?
一応手荷物検査員に説明をする必要はあるけどね。基本的にLTE回線で通信できるものだけが持ち込めないから、KindleはぎりぎりでOK判定をもらえることが多い。まあ紙の本を持ち込めばそれで済むんだけど、そういう用事がある時に限って紙の本をすべて読み尽くした後だったりする。
大変なんですね・・・。ボクには、よく分からない話なんですけど、苦労してますね。
そういう身も蓋もない言い方はやめてくれww まあKindleにはメリットもあるという説明をしたところで、だがやはり俺が必要としているのは紙の本だという話をしたかった。

結論:誰かにこのアイデアを実現してもらいたい

アマゾンさんで、普通に紙の本を買っては、いけないんですか?
それだと金がかかりすぎるだろ?読んですぐ売る手もあるが配送が面倒だし落札者との取引コストも発生する。Unlimitedもやはりオンライン専用だし一部の書籍にしか対応していない。どれもこれも片手落ちなんだよ。
そうなんですね・・・。じゃあ、どうするんですか?
もうこれは誰かにアイデアを提供して作ってもらうしかないよね。あるいはAmazon自身に日本独自のサービスとしてやってもらうか。Unlimited Offline(仮)とかでさ。
図書館みたいに、本棚に本が並んでいる様子を再現したサイトを、作った方がいいのでは?
昔Second Lifeというサイトがあってだな。似たような仮想現実の空間を作れるサービスだ。まあ結論から言うと面倒なんだよね。ちゃちゃっと借りて返す手続きをしたい人は俺に限らず多いと思う。
それから必須なのが予約機能だね。実際の図書館でも人気のビジネス本なんかは100人以上の予約が入ることがあって、借りるのに1カ月先とかになるのは普通だ。だがそういう現象を見るのもまた楽しいんだよ。なら買った方が早いかとか、予約しておけばいつか読めるしいいやとか考えたりするのが楽しい。
ボクには、全然分からない価値観なんですけど、ホントなんですか?
ワトソン君は図書館は使ったことないだろうね。まずすべての書籍を買い取る羽目になるだろう。
何より”図書館”という響きがいい。蔦谷書店がなぜ流行るか知ってるか?疑似図書館だからだ。日本人はライブラリーに飢えてるんだよ。本を好きなだけ読みたい、本にまみれて生活したいと考えるのは日本人特有だと思うけど、多いと思う。
それなら、やっぱり仮想現実の図書館を作った方が、いい気がします!VDの技術で、それが可能になると思います!
だからそうじゃなくてwww まあいいや。誰かこのアイデアを現実のものにしてくれ!今日から新設する「突拍子もないビジネスアイデア」カテゴリに加えておくから。
そんなカテゴリを用意したんですね(笑) でも、いいと思います!
ビジネスの概要はこういう感じだ。誰かアイデアを実現させてくれ!お金はもらわないから!
【オンライン図書館の概要】
・日本中のすべての書籍が対象(古典、論文、官報、憲政資料などは除く)
・月990円の定額制で、一度に10冊まで借りられる
・登録には身分証明書(免許証やその他カードなど、外国人は居住許可証とパスポート)が必要
・オンラインで住所を入力して配送してもらう
・返却手続きは同封された専用の封筒に入れてポストへ(DMM方式)
・すべての書籍はタグで管理され盗難を防止
・実際の図書館と同じように書籍の予約も可能(1人30冊まで)
・月3,990円のプレミアム会員は50冊借り、100冊予約可能など

盗難防止策が、難しそうですね・・・。壮大なビジネスになりそうです!
それな。実現させるにはもう一段のテクノロジーの進化が必要な気がしてきた。まあいいや。いつか必ず実現されるようにしてほしい!