・日本の労働力生産性や年収が低い理由として、国際競争力の低下や労働生産性の低さ、終身雇用制度の影響、教育面の変化の不足が挙げられる。
・「稼ぎ方2.0」では個人がクリエイターエコノミーに適応し、「個で稼ぐ」というマインドセットの転換が重要とされる。
・クリエイターエコノミーでは自身のスキルや表現を通じて収入を得ることが可能であり、横のつながりを広げることや複数のキャリアを持つことが重要とされる。
村上臣×菅原健一さん副業では「意味なし」? 会社員が「食いっぱぐれない」思考法https://t.co/iRib6a37NP
— 黒井五郎(News U.S.) (@goro_newsus) May 25, 2023
村上臣氏の『稼ぎ方2.0』は、クリエイターエコノミーの時代において、会社員が自分自身で収入を生み出す方法について解説したものです。日本の経済が成長の鈍化や会社員の年収低下といった課題を抱えている中で、個人がクリエイターエコノミーに適応するための具体的な方法について、村上氏はMoonshot代表取締役の菅原健一氏と対話しました。
村上氏が指摘する日本の問題点として、国際競争力の低下や労働生産性の低さ、終身雇用制度の影響、教育面の変化の不足などが挙げられます。村上氏は、「失われた30年」と呼ばれる期間に教育が変わっていれば、国際的な競争力が高かった可能性があると指摘しています。
菅原氏もまた、これまでの日本の働き方モデルが通用しなくなったと述べています。1つの会社で一生勤め上げるという終身雇用のモデルは崩れつつあり、会社員個人がどのように対応すべきかが問われています。
村上氏は「個で稼ぐ」と「マインドセットの転換」を強調しています。かつては大手企業に入って終身雇用のもとで働くことが有効でしたが、現在の日本企業の実力ではそのモデルで十分に稼ぐことは難しいとされています。そのため、個人を起点に自身のキャリアを考え直し、「個で稼ぐ」というマインドセットに転換する必要があるとされています。
「クリエイターエコノミー」とは、個人が自身のスキルや表現を通じて収入を得る経済の形態を指します。村上氏は、ブログの時代から始まり、個人メディア向けの広告商品の開発やプラットフォームの増加によって、個人が自身の表現で集客し収益化することが可能になったと説明しています。
菅原氏もクリエイターエコノミーの到来を指摘し、「1人のユーザーとして楽しいと思えるものに取り組んで周囲に集まったら、インターネットの力でそれを世界に広げることは可能だ」と述べています。
具体的な取り組みとして、会社員が始めるべきことについて、村上氏は「会社のためから自己実現」に変えることと、横のつながりを持つことを提案しています。多くの人が会社内の縦のつながりしか持っていない現状に対し、趣味の仲間など横のつながりを広げることが重要とされています。
また、菅原氏は「立場、名刺、会社を捨てて友だちを作ることが大事」と強調し、複数のキャリアを持つことの重要性を述べています。副業とは異なり、まったく別のキャリアを築くための大転換が求められるとしています。
このようなアプローチによって、個人が自身のスキルや趣味を活かして収入を得る道が開かれるとされています。
コメント欄の意見:
uniさん: 現在企業に勤めている人は副業可の場合、まずは並行して個人事業を始めることをおすすめ。信用状況や長期の取り組みが重要であり、副業を正業にしていくことが大切。
jjjjjさん: 日本人は職業経験が少なく、正社員にこだわりすぎている。兼業を認めることや確定申告を通じて収入について考えることが必要であり、個人としての労働時間の効率を上げるモチベーションが重要。
TAKASHIさん: 個人が楽しいと思えるものに取り組み、インターネットの力で世界に広げることが可能だと述べているが、多くの人は会社や集団に調和して生きる習慣があり、思考の変化が難しい状況にある。
午前の紅茶さん: 友達100人を作り、趣味で仕入れたものを売るといったアプローチに対して、人脈や商圏作りが難しいと感じており、副業する理由がないと述べている。自身にはハードルが高いと感じている。