サイバーエージェント、「極予測AI」にLLM技術とChatGPTを活用した宣伝コピー自動生成機能https://t.co/Glv236BRNL
— 黒井五郎(News U.S.) (@goro_newsus) May 19, 2023
サイバーエージェントは、2023年5月18日に「極予測AI」において「宣伝コピー自動生成機能」を導入したことを発表しました。この機能は、サイバーエージェントが開発した大規模言語モデル(LLM)とChatGPTのAPIを既存の生成システムに組み合わせることで、画像の内容に合わせた宣伝コピーを生成することができます。
極予測AIは、効果予測AIを活用して宣伝の配信効果を事前に予測し、宣伝効果が確認された場合にのみ報酬を受け取る成功報酬型のサービスです。現在配信中の宣伝の中で最も効果が高いクリエイティブと新しいクリエイティブの効果を競わせ、AIによる効果予測が既存の1位を上回った新しいクリエイティブのみを宣伝主に提供し、配信されます。
デジタル宣伝では、ユーザーの属性に応じた宣伝コンテンツの切り替えが可能な「ターゲティング宣伝」と呼ばれる仕組みが広く利用されています。極予測AIでは、AIを活用して年齢や性別、興味関心などの配信ターゲットを考慮したクリエイティブ制作を実現し、配信ターゲットごとに効果予測を行うことで、宣伝効果の向上に貢献してきました。
この新たな機能では、従来のテキスト自動生成機能をアップデートし、サイバーエージェントが開発した大規模言語モデル(LLM)技術とChatGPTのAPIを活用して、宣伝画像の内容を考慮しながらより詳細なターゲットに合わせた宣伝コピーの生成が可能となりました。
これにより、従来の性別や年齢に加えて、「朝が忙しい働く人」といった特性や状態を指示として受け取ることで、よりターゲットを考慮したテキストを生成することができます。また、宣伝に使用される画像の内容も考慮して生成を行うため、多様なクリエイティブの素早い検証が可能とされています。
さらに、これまで利用されてきた効果予測AIをこの機能に応用することで、より多くのクリエイティブパターンを効果予測にかけながらクリエイティブ制作を行うことができます。AIによる効果予測値が、既存の1位のクリエイティブを上回る新しいクリエイティブの提案がなされます。
この新機能に使用されているLLMは、画像も考慮できる機能が追加されたサイバーエージェントの従来の自社開発LLMです。プロダクト開発チームや研究開発組織「AI Lab」、そして牛久祥孝氏との共同研究により開発されました。さまざまなターゲットに対して適切な表現を生成することで、従来よりも高い宣伝効果が期待できます。
今後は、テキストだけでなく宣伝クリエイティブにおける効果の高い表現を継続的に生み出すための研究開発を進め、新しい宣伝クリエイティブの価値提供を目指す予定です。



